急増傾向にある梅毒とは何かを正しく理解しよう!

淋病に罹っても点滴や注射1本で完治する!

淋病は、わが国では2番目に次いで多い性感染症です。
病原体は淋菌と呼ばれる細菌で、主に性交渉により感染します。
淋病に罹った人からの分泌物が相手の性器粘膜に接触することによって人から人へ菌がうつります。
厚生労働省の報告によると、男性は女性より3倍以上多くなっていますが、これは男性のほうが症状が強く出るために医療機関への受診者が多いという結果によるもので、女性では潜在的な感染者が多いことが考えられるため、女性の感染者が少ないとは決め付けられません。

他の性病と同様に、恥ずかしさから医療機関への受診が遅れがちになり、重症化してからの受診も多くみられています。
また性病の話題は、家族や友人同士でもオープンに語られることの少ないものなので、社会的な啓発運動も必要です。
厚生労働省もこれを重く見てキャンペーンを実施するなどの対策をしたり、相談窓口を設けるなどしています。
男女ともに10代後半から20代の性的にアクティブな世代に多くなっていますので、この世代に働きかけるような対策が必要です。

公衆浴場など性行為以外のルートでも感染するのではという心配ですが、淋菌は体の外では大変弱い細菌なので、長く生きている事は出来ないので原則的にはありえません。
他の性病と同じくピンポン感染を防ぐためにカップルのいずれかが淋病と診断を受けた場合は必ずパートナーも同時に治療するようにします。
淋病の診断には性器からの分泌物を採り、淋菌を検出します。

昔は培養法が主な検査法でしたが、今ではPCRという方法で検査します。
これは淋菌のDNAを増幅して検出する方法で、大変感度の良い検査法です。
自己採取した膿などの検体を郵送する事によって検査できるサービスの利用者も近頃では増えているようです。
検査を受ける人が増える事は、菌が他の人にうつされる機会を減らすことに繋がりますから好ましい事と言えます。
早期発見には積極的に検査が必要になります。
では次に淋病の症状と合併症についてみていきましょう。

重症化すると不妊症になることもある淋病

淋病の症状は、男性と女性では違ってきます。
中には無症状である場合もあるので、知らずに人にうつしてしまうことになり、問題となっています。

男性では症状が強く出る場合が多く、膿と痛みを伴う尿道炎の症状が主となります。
陰嚢の中まで膿が溜まる事もあり、こうなると陰嚢を押したとき痛みが出ます。
38度以上の高熱を伴うこともあります。
治療せずに放置した場合は、前立腺炎、陰嚢の中の精巣上体炎にまで及ぶこともあり、まれに無精子症の原因となったりもします。

女性では男性ほど症状は強くなく、黄色いおりものを伴う膣炎や、尿道炎の症状で始まり、放置すれば炎症はさらに子宮頚管炎、子宮内膜炎と進み、骨盤内にも炎症が及ぶと卵管炎、腹膜炎を起こします。
これは子宮外妊娠や不妊症といった生殖機能に影響する可能性のある危険な病態となっています。
このように早期治療しなかった場合、重症化し、深刻な合併症を起こす淋病ですが、初期のうちに受診して有効な抗生物質を使用すれば短期間で完治させる事ができます。

セフトリアキソンという抗生物質の点滴またはスペクチノマイシンの筋肉注射が有効とされます。
不妊症や子宮外妊娠無精子症は生殖機能を妨げ、場合によっては命にも関わる深刻な問題ですのでそのような事態にならない為にも早期発見、早期治療により完治させる事が大切です。
淋病は初期であれば注射または点滴一本で治る病気です。

正しい知識を持ち、友人にもそれを伝えていく事が若い人達の間で求められています。
日本では不妊の問題で悩むカップルが非常に多くなっています。
不妊症の原因には色々ありますが、淋病のような性病もその原因となりうるものだと言う事を覚えておきましょう。